アウトプットだけのガジェットのメリットとは。ポメラDM200レビュー:第3回
しばらく放置してました
非常に間が開いてしまったが、去年の12月に買ったテキスト入力マシン「POMERA DM200」のレビューを書く。
間が開いたのは公私ともに忙しくてなかなか書く時間が取れなかったのもあるが、DM200の記事に関しては、買ってしばらくはそれなりに使ってその後はやや放置気味だった事もある。
普段の私の通勤鞄の中には、家で録ったブルーレイディスクを見るためにノートパソコン(レッツノート)が入っていて、さすがにもう一台580gの重さのDM200を入れる余裕はない。(体力的に)
出張のお供に使ってみて驚いた!
そんなわけでちょっと疎遠になっていたDM200だが、先日行った東京出張には、「持ち運ぶ荷物は軽い方がいい」とノーパソの代わりに持ち運んでみた。
するとなんと言うことでしょう…、これまでスランプ気味だったブログの原稿がサクサク書けるのである。
これは、魔法の機械か?
と言うのはわざとらしいが、何のことはない。ネットを見られない環境だと、キーボードを叩くしかなくて、原稿が書けるようになったわけである。
ポメラの紹介記事で、「ネットに繋げないマシンだからテキスト入力に集中できる」と書いてあっても「要は意思とか精神力の問題だろう」と思っていたが、実際には、なにか書こうとパソコンの前に座っても、メールチェックしてニュースサイトを見ているうちにまとめサイトを見て…、気が付けば寝る時間になっているって事に繰り返しだった。
自分の意志の弱さが情けない。
「パソコンだとネットで情報を検索しながら書けるから便利!」とも思っていたが、それはスマホを使うとほとんどの場合足りる。
そんなわけで、ポメラの良さを再認識した私は、どうしてもノーパソが必要な時を除いて、ちょっとした外出時にはDM200を持って行くようになった。
DM200とDM100の比較。またはモバイルキーボード
ちなみに、前モデルでもっと軽いDM100もまだ持っているが、比べてみるとキーボードのクオリティー(打ち心地)が違いすぎて、少しぐらい重くてもDM200しか使いたくない。
なお、スマホと文章入力用の携帯型キーボードの組み合わせをメインにすることも考えた。
実は、ここ数年でキーボードだけで4つは買っている。
しかし、キーボードのクオリティーの問題と、Galaxyだけの現象かもしれないがスマホに繋いだ後にいちいち「キーボードの設定」でATOKを使うようにしないと使えないのがストレスで、この組み合わせは断念した。
....改めてDM200を使った感想
そんなわけで、しばらくの休止期間を経て復活したDM200。キーボードの打ち心地には大満足。ATOKはパソコンやスマホ版にある固有名詞を最新の用語に対応させるサービスが受けられない欠点はあるものの、前モデルよりは辞書の語彙も多く、ほとんどストレス無く使えている。
「画期的な」通信機能について
ポメラは「テキスト入力しかできないマシン」であるが、一般にテキストを入力するのは、そのテキストを何かに活用するのが目的のはずである。(まれに、日記やメモの保存用で使うこともあるかもしれないが)
最初のポメラDM10はmicroSDにテキストファイルを保存してパソコンで読み込むしかなかったが、後継機のDM20からはテキストの内容を2次元バーコードに変換する機能が付き、スマホのバーコードリーダーで読み取れるようになった。
DM200では遂にWi-Fiが搭載され、テキストファイルをメールで送れるようになった。この機能を使うと、保存したテキストファイルのファイル名がタイトルになり内容が文面としてメールを送れる。Gmail等のアカウントを使って自分にメールを送れば、簡単にパソコンに送ることができる。
2016年に発売になった機械で、「遂にWi-Fiが搭載!」って「なんの冗談だ?」って無期もあると思うが、ポメラ界(笑)にとっては画期的な出来事なんである。
これで、出先で書いたブログの原稿を、無料のWi-Fiかスマホのテザリングで自分のスマホまで簡単に送れる。その文章とスマホで撮った写真があれば、どこでも簡単にある程度長文のブログが書ける。
便利になったが不満も…
いやー便利になったと喜んでいるわけだが「嬉しさも中くらいなり」なのは、「パソコンやスマホからDM200にファイルを戻す方法がない」からである。
もちろん、SDカードに保存してパソコンで読み取れば可能だが、それには最低でもノーパソを持ち歩く必要がある。
つまり、この時点ではDM200のテキスト入力は片方向だけと言う事になる。
ただし、iOSの場合は、Gmailのメモ機能を使ってファイルの同期を取る「ポメラSync」という機能があり、まさに双方向のデータ交換を可能にしているが、WindowsとAndroid使いの私には、どうしようもない。
何とかファームウエアのバージョンアップでDropboxとかGoogle Driveを使って同期する機能を追加してくれないものかと願っているが、伝統的にあまり頻繁にファームアップをしないキングジムだけに、状況の打開には悲観的である。
…と思っていたが、いろいろ調べてみるとメーカー非公式ではあるが、解決する(かもしれない)方法があるらしい。そこら辺は、次回に。